「子供は泣くもの、ここでは子供が主役でしょ」育児ストレスから救ってくれた優しい言葉

エピソード

私はディズニーが好きだったのですが、子供が産まれてから行くことはなくなりました。外食もほとんどしていません。

というのも、私の中でとあるトラウマがあったからです。

まだ子供が1歳くらいの頃、近くのレストランに行きました。
訳もなく泣きじゃくる子供をあやしながら食べていたのですが、隣のテーブルで食事をしていた年配の女性に、

「うるさくて食事ができないから泣き止むまで出て行って。それがマナーでしょう。」と。

言われるがまま子供を抱いて外に行き泣き止むのを待ちました。

やっと寝付いて戻ることができたときには料理は冷めきっており、気分的にも食べることはできませんでした。

料理を残してお会計に行くと、今度は若い店員さんから

「混み合ってる時間なので長時間テーブルを離れられると困ります」とチクリ。

子供が大きくなるまでもう外食はやめようと心に決めました。

そして子供の2歳の誕生日、お友達からチケットをいただいたのをきっかけに、とうとうディズニーランドに連れて行くことにしました。

久々のランド、本当に楽しかったです。

そしてお昼の時間、私は予約していた和食レストランに入りました。

祈りも虚しく食事を終えた子供がグズりはじめました。もう2歳、しつけがなってないと言われればそれまでだと思いました。

「お願い、静かにして!」トラウマが蘇り、私はパニックになっていました。そしてあろうことか私まで涙を流してしまっていました。

そのときでした。隣の席にいた、また年配の女性が話しかけてきたのです。

でもそのときの言葉はいつか聞いた言葉とは全く違うものでした。

「大丈夫よ。子供は泣くものですから。ここでは子供達が主役でしょう?」

そういうと女性は持っていたミッキーのぬいぐるみのキーホルダーで子供をあやしはじめました。

女性の席を見ると旦那さんと思われる男性が微笑みながらこちらを優しく見ていました。

そして不思議なことに女性にあやされた子供は泣き止んだのです。

なにかがスゥーっと楽になった気がしました。

気がつかない間に子供を連れて歩くストレスがたまってしまっていたのかもしれません。

今考えると私がパニックになっていては子供を落ち着かせることなんてできるわけがなかったなと思います。

それから数年経ちましたが今でもあのときの言葉に感謝しています。

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